株式会社カネタ

今年もムスカリの花がさいた。花言葉は「夢にかける思い・高貴な生活・失意・失望・憂鬱・黙っていても通じる私の心・気品」とある。いささか長いと感じるが花言葉として記載されている。紫の気品のある花姿は眺めていて幸せを感じる。

厳しくて優しかった伯母が亡くなった時に株分けして貰って、裏の公園に植えて八年。花を眺めながら色々なことを思い出す。女手ひとつで二人の男の子を育てた。終戦前後に生まれた二人を抱えて大島紬を織りながら頑張った伯母、その分厳しかったが間違ったことは言わないし決してしない人だった。

そんな伯母に育てられたのが先代の社長である。
伯母とちがって、優しくおっとりしていたが激しい思いを内に秘めていた。時々垣間見るそんな姿に畏敬の念をもっている。兄妹のように育った私が会社を預かってもう12年が来ようとしている。
なんとか守りぬこうとひたすら頑張ってきたように思うが、時は流れ後継者を育てる時期に来ています。

なんでも社員達と話会いながら、「全員参加の経営」を理想としたいと強く願い実行に移していきつつ問題に対峙していますが、次々に課題がでてくるのも現実です。
最近はそれらが楽しみにもなっているのは開きなおり、それとも感性が鈍くなったせいか？はたまた子供達が成長してあまり割り込む必要がなくなったからなのか見極める目が必要になったこの頃です。


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